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2018セイジ・オザワ 松本フェスティバル 開幕!

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<8月19日(日)開催 松本城本丸庭園で行われた合同演奏会>

2018年のセイジ・オザワ 松本フェスティバルが818日(土)OMF室内楽勉強会~金管アンサンブル~勉強会をもって華々しく開幕しました! 110人が参加したオーディションをくぐり抜け、選抜された10名の若手金管奏者が5重奏を2曲、10重奏を7曲(アンコール含む)演奏した勉強会。前日の17日に奥志賀高原ホテル 森の音楽堂で開催された発表会同様、多くのお客様にご来場いただき、演奏者の10名と彼らを指導した講師3名は、何度もカーテンコールに呼ばれました。
 フェスティバル2日目も朝からイベントが目白押し! OMF恒例、パレード・合同演奏会が松本市内で開催され、今年は55団体・約2700名が参加。松本城本丸庭園で開催された合同演奏会には、前日に公演した金管アンサンブルの10名も参加し、ティモシー・モリソン指揮のもと、「星条旗よ永遠なれ」「信濃の国」を演奏しました。
 青空の下開催されたパレード・合同演奏会の後は、今年のフェスティバルで重要な位置を占めるふれあいコンサートI~ロバート・マン メモリアルコンサート~が厳かに開演しました。若手演奏家の育成に力を注いだ故ロバート・マン氏を偲び、氏が創立より情熱を注いだ小澤征爾スイス国際アカデミーのメンバー20名と、マン氏の薫陶を受けたサイトウ・キネン・オーケストラメンバー13名が出演。開演時間前、特設されたスクリーンに流れたのは2009年サイトウ・キネン・フェスティバル松本で、マン氏が小澤征爾音楽塾オーケストラを指揮した際の映像。本日、アンコールとして演奏されたベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番「カヴァティーナ」の演奏でした。
 17時になり、公演はマン氏の活動を追ったドキュメンタリー「Speak The Music」(アラン・ミラー監督/2013年)の映像から開演。スイスアカデミーによる5組の弦楽四重奏があり、マン氏の娘リサ・マン・マロッタさんによるスピーチと続きました。
 その後、この日のために集まったスイスアカデミー20名&SKOメンバー13名による、圧巻の33名の弦楽合奏がスタート。小澤総監督が先月、奥志賀と東京でタクトをふったベートーヴェン:弦楽四重奏曲 16 ヘ長調 Op. 135より第3楽章が、荘厳な静けさのなか、演奏されました。
 大きな拍手の後、アンコールとして演奏されたのは前述したベートーヴェン:弦楽四重奏曲 13 変ロ長調 Op. 130より第5楽章「カヴァティーナ」。「マンさんと何度も演奏した曲です。この演奏をマンさんに捧げます」と、ヴァイオリンのキム・スーヤンさんとヴィオラの赤坂智子さんが曲紹介をしました。すべての演奏が終わると、演奏者たちは大きな笑みを浮かべ、マンさんの思い出をそれぞれ大切に胸にしまい、ステージを降りました。
 腰痛のため松本入りの日程を見送っている小澤総監督は、公演前日のリハーサル時にふれあいコンサートI出演者全員とスカイプを通じて会話。メンバー全員に激励を贈りました。
 8月22日からは、ついにオーケストラ コンサートのリハーサルが始まりますディエゴ・マテウス、秋山和慶、ケンショウ・ワタナベと共に、SKOがどんな音色を奏でるのか。ぜひご期待ください。

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<8月19日(日)開催 ふれあいコンサートI~ロバート・マン メモリアルコンサート~ カーテンコール>