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ロバート・マン氏の訃報を受けて、小澤征爾総監督、OMF実行委員会よりメッセージ

2018年1月1日の夜(米国東部時間)、ロバート・マン氏が米国ニューヨーク市マンハッタンの御自宅にて、お亡くなりになりました。享年97歳でした。

小澤征爾総監督よりメッセージ

ロバート・マンさんの悲報を聞き、さみしく、悲しい気持ちでいっぱいです。
Bobbyは、ぼくたちにカルテットの真髄、カルテットが音楽の礎にあることを強く教えてくれた人です。
奥志賀でのカルテットの勉強会を始めるきっかけをくれたこと、スイスのアカデミーにも来てくれたこと、サイトウキネンでの素晴らしい音楽、すべてに感謝をしています。

本当に素晴らしい友人でした。こんな悲しいことはないです。

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セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会よりメッセージ

1946年にジュリアード弦楽四重奏団を結成し、50年に渡り第1ヴァイオリン奏者を務めたロバート・マンさんは、1993年のサイトウ・キネン・フェスティバルにジュリアード弦楽四重奏団として出演して以来、1998年からは奥様のルーシー・ローワン/Lucy Rowanさんのナレーションとともに奏でる「語りと音楽」/"WORD and MUSIC” や、SKOメンバーとの室内楽での弦楽四重奏やピアノ五重奏等と、数多く出演し、マンさんのコンサートはハーモニーホールでの恒例として多くのファンから愛されていました。「ふれあいコンサート」や「オーケストラ コンサート」では、サイトウ・キネン・オーケストラや小澤征爾音楽塾を指揮し、2010年、マンさんの90歳を祝う-Robert Mann Special Concert- まで、たくさんの音楽を届けてくださいました。

また、「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」として現在も奥志賀高原にて開催している弦楽四重奏の勉強会、当時の"若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」”にも、毎夏カルテットのマスタークラス、弦楽合奏の指導と指揮に来てくださり、若い音楽家を育てることに惜しみなく力を注いでくださいました。

日本にも、松本にも、素晴らしいカルテット、音楽を伝えてくれたロバート・マンさんに心から感謝の意を表すとともに、偉大な音楽家のご冥福をお祈りいたします。

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