2023
OMF Opera
OMFオペラ

OMFオペラ
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より第1・2幕

日程 2023年8月26日(土)開演 17:00
会場 まつもと市民芸術館・主ホール
託児サービスが利用できます。
料金 S ¥6,000   A ¥4,000   B ¥2,000   U-25 各座席料金の半額
※U-25チケットは、「OMFウェブチケット」のみの取り扱いとなります。
公演時間 約1時間(休憩なし)
原語(イタリア語) 上演/日本語字幕付き
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIX(2023年3月公演)のためにデザインされ、初演されたプロダクションを使用。全4幕のうち、第1幕と2幕を上演いたします。

指揮:ディエゴ・マテウス (小澤征爾音楽塾首席指揮者)
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:ロバート・パージオーラ

ロバート・パージオーラ

ロバート・パージオーラ

装置・衣裳
アメリカン・バレエ・シアター、アソロ・レパートリー・シアター、ボリショイ・バレエ、ボストン・バレエ、フィンランド国立バレエ、兵庫県立芸術文化センター、シカゴ・リリック・オペラ、 オペラ・オーストラリア、オペラ・ボストン、メトロポリタン歌劇場、モンテ・カルロ歌劇場、サ ンフランシスコ・オペラ、サンフランシスコ・バレエ、サンタフェ・オペラ、シグニチャー・シアター、シェイクスピア・シアター、ストラトフォード・シェイクスピア・フェスティバルで舞台装置・衣裳をデザインしている。このうちメトロポリタン歌劇場では《カプリッチョ》、《海賊》、ボリショイ・バレエでは《ジゼル》、オペラ・オーストラリアでは《アラベラ》、フロリダ・グランド・オペラでは《アンナ・カレーニナ》のデザインを手がけた。2023年はオペラ・コロラドで《死の都》、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトで《ラ・ボエーム》、シグニチャー・シアターで《スウィーニー・トッド》、兵庫県立芸術文化センターで《ドン・ジョヴァンニ》の装置・衣裳を手がける。

照明:高沢立生

高沢立生

高沢立生

照明
1974年バイエルン国立歌劇場の日本公演に、日本側の照明監督として参加。以後日本でのオペラブームの火付けになった1979年英国ロイヤル・オペラ、80年ウィーン国立歌劇場、81年ミラノ・スカラ座歌劇場の日本公演の実現に参加。 1987年のベルリン・ドイツ・オペラ、ワーグナーの《リング》四作品連続公演で、演出家の故ゲッツ・フリードリッヒと共に照明合わせをした事で、以後の照明作りの姿勢に大きな影響を受けた。 バレエ界の仕事では、東京バレエ団の国内及び海外公演のほとんどに随行し、デザインを提供している。モーリス・ベジャールが東京バレエ団に振り付けた《ザ・カブキ》《M》《胡桃割り人形》の照明デザインを担当し、日本舞台芸術振興会の主催する3年に一度の世界バレエフェスティバルは、第1回から第13回まで連続で担当した。 小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトは2000年6月、第1回の「フィガロの結婚」から照明デザインを担当している。


ウィグ・デザイン:アン・ネスミス

アン・ネスミス

アン・ネスミス

ウィグ・デザイン
ワシントンを拠点に、セイジ・オザワ 松本フェスティバル、兵庫県立芸術文化センター、ジョン・F. ケネディ舞台芸術センター、オペラ・フィラデルフィア、アリーナ・ステージ、フォード劇場、ボストン・リリック・オペラ、ボストン・バレエ、オペラ・ボストン、シェイクスピア・シアター・カンパニー、ウルフトラップ・オペラ、シグニチャー・シアター、メリーランド・リリック・オペラ、ワシントン・バレエ、キャッスルトン・フェスティバルなどで仕事をしてきた。ボルティモア・オペラ・カンパニーのレジデント・ウィグ&メイクアップ・デザイナーを務め、「Scooby Doo Live!」ツアーや「Daniel Tiger Live」のウィグを制作。国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館、メリーランド公共テレビ「F.S. Key and the Song that Built America」、スミソニアン・ナショナル・ポートレート・ギャラリー「Cultures in Motion」プログラム、ミリタリー・チャンネル「Great Planes」、インヴェスティゲーション・ディスカバリー「Ice Cold Killers」、米国陸軍「Spirit of America」ツアーなどにも携わる。


合唱指揮:根本卓也

根本卓也

根本卓也

合唱指揮
東京藝術大学大学院修士課程(指揮専攻)修了。在学中に故・若杉弘氏に、英・独・仏・伊・羅・露・ チェコ語に至るまで、あらゆる舞台作品を原語で解する類稀な才能を見出されて以来、新国立劇場オペラ部門音楽スタッフとして年間を通して公演に寄与する傍ら、東京二期会・OMF・ニッセイオペラ等、国内の主要団体で合唱指揮・ディクションコーチ・作品レクチャー等多岐にわたり活躍。業界の屋台骨として欠くべからざる存在となっている。また、フランス国立リヨン高等音楽院で通奏低音のディプロマを取得。バロック・チェロとのデュオ「ジュゴンボーイズ」等でチェンバロ奏者として活動するほか、作曲家としての顔も持つ。これまでにオペラ2作品 《景虎~海に消えし夢》(2018)《寡婦アフロディシア》(2021)、カンタータ《臨死船》(2016)ほか、声楽作品を中心に発表している。 http://nemototakuya.info/


プロデューサー :深町 達

出演
ミミ:中川郁文
ロドルフォ:澤原行正
ムゼッタ:別府美沙子
マルチェッロ:井出壮志朗
ショナール:市川宥一郎
コッリーネ:松中哲平
ベノワ:新見準平
アルチンドーロ:髙梨英次郎

合唱: 小澤征爾音楽塾合唱団

小澤征爾音楽塾合唱団

2000年6月、「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト」のために結成された合唱団。それ以降は公演毎に、オーディションによって選ばれた若い優秀な音楽家が、オペラ公演の実践を通じて、塾長・小澤征爾やメトロポリタン歌劇場等で活躍する演出家などの指導のもとで学んでいる。今回の公演には関東、関西、中部、九州からの参加に加え、台湾からの参加者がいる。これまでに参加したメンバーの中から、その後の公演にソリストやカヴァーキャストとして出演する者が出ているなど、多くのメンバーが各地で活発に活躍している。

OMF児童合唱団

OMF児童合唱団

OMFでは、「吹奏楽パレード」など、フェスティバル全体を通して、子どもたちが演奏に参加する機会を大切にしている。OMF児童合唱団もそのうちの一つで、本オペラ公演には、松本市近隣の小学5年生から高校2年生までの15名が参加する。


管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ

小澤征爾音楽塾オーケストラ

ローム株式会社の佐藤研一郎社長(当時)と小澤征爾が、オペラを通じて若い音楽家を育成することを目的に、2000年に立ち上げた「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト」のために結成されたオーケストラ。国内のみならず、中国、台湾、韓国などアジア諸国でのオーディションによって選ばれた優秀な若い音楽家たちが、小澤征爾と、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーをはじめとする演奏家のもとで指導を受け、その成果をオペラとオーケストラ公演で実践する。これまでの公演でも、その卓越した技術と生き生きとした音楽で高い評価を得ている。塾生の中からは、コンクールで上位入賞を果たしソリストとして活躍する者や、国内外のオーケストラのコンサートマスターや首席奏者として活躍する者も多く、着実に成果をあげている。2024年3月に小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX モーツァルト:オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を京都・東京・横浜で上演する。

指揮・演出

ディエゴ・マテウス
ディエゴ・マテウス
© Carlos Vargas
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ディエゴ・マテウス

ディエゴ・マテウス

指揮
ベネズエラのエル・システマ出身で才能を開花させている第一世代の音楽家の一人。ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、中南米・北米で多忙な指揮者として活躍し、国際舞台における地位を確立。これまでにヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の首席指揮者、クラウディオ・アバドの招きによりボローニャのモーツァルト管弦楽団の首席客演指揮者、メルボルン交響楽団の首席客演指揮者を歴任し、充実のキャリアを歩んできた。
2018年12月、東京サントリーホールでのドイツ・グラモフォン創立120周年記念ガラ・コンサートで小澤征爾と交代で指揮を務め、アンネ゠ゾフィー・ムターの独奏でサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を指揮。さらに、小澤征爾の招きにより、セイジ・オザワ 松本フェスティバルおよび中国ツアーでもSKOのコンサートを指揮した。22年には小澤征爾音楽塾の《こうもり》を指揮し、その演奏を高く評価され、音楽塾初の首席指揮者に就任している。
オペラでは、ベルリン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、パリ・オペラ座、バルセロナ・リセウ大劇場、ペーザロ・ロッシーニ・オペラ・フェスティバルで仕事をしており、21年6月にはアレーナ・ディ・ヴェローナで初めて《アイーダ》を指揮して大成功を収めた。24年には《カルメン》でメトロポリタン歌劇場にデビューする。
ベネズエラではエル・システマ各オーケストラの養成やレパートリー拡大に尽力し、シモン・ボリヴァル交響楽団の首席指揮者も務める。

デイヴィッド・ニース
デイヴィッド・ニース
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デイヴィッド・ニース

デイヴィッド・ニース

演出
最近まで25年にわたりメトロポリタン歌劇場で首席演出家を務め、100演目近いプロダクションを演出した。加えて、シカゴ、サンフランシスコ、ワシントン、ボストン、オレゴン州ポートランド、ボン(ドイツ)のオペラ・カンパニーや、フィレンツェ五月音楽祭、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、西宮市の兵庫県立芸術文化センター(最近、新制作の《ドン・ジョヴァンニ》を演出し、同センターでのモーツァルト/ダ・ポンテ三部作が完結)でも演出を手がけている。
タングルウッド音楽祭、ボストンのシンフォニー・ホール、カーネギー・ホールで初めて小澤征爾/ボストン交響楽団のオペラ舞台を手がけ、以来長年にわたり小澤征爾とコラボレーションを重ねている。日本でこれまでに、セイジ・オザワ 松本フェスティバルおよび小澤征爾音楽塾のプロダクションを数え切れないほど演出しており、最近では、アーティスティック・ディレクターも務める小澤征爾音楽塾で《ラ・ボエーム》の新制作を手がけている。
松本城で行われたサイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)初の野外プロダクションでは、ニースが手がけた《ファウストの劫罰》を5千人の聴衆が鑑賞した。また、ニースの演出によるフィレンツェ五月音楽祭とSKFの共同制作による《ピーター・グライムズ》は、この作品の米国初演 50周年を記念してタングルウッド・ミュージック・センターで立ち上げられたプロダクションであり、『A Tale of Tanglewood』と題するドキュメンタリー・フィルムにも収録されている。

出演

中川郁文
中川郁文
© Masaaki Hiraga
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中川郁文

ミミ:中川郁文

ソプラノ
兵庫県出身。京都市立芸術大学大学院、サントリーホール オペラ・アカデミーを修了。世界オペラコンクールNEUE STIMMENアジア代表。オペラでは《カルメン》、《ラ・ボエーム》、《フィガロの結婚》、《こうもり》、《ロメオとジュリエット》、《トゥーランドット》、《道化師》、《椿姫》、《愛の妙薬》、《妖精ヴィッリ》にそれぞれヒロイン役で出演。ソリストとして「第九」、PMF札幌音楽祭、サラダ音楽祭に出演。ザルツブルク音楽祭では日本人初YSPメンバーとなり複数の公演に出演した。

澤原行正
澤原行正
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澤原行正

ロドルフォ:澤原行正

テノール
広島県呉市出身。愛媛大学・東京藝術大学卒業、同大学院修了。桐朋学園大学博士後期課程修了。 博士号(音楽)取得。二期会オペラ研修所修了時に優秀賞及び奨励賞を受賞。オペラ《カルメン》ドン・ホセでデビュー後、《ラ・ボエーム》ロドルフォ、《椿姫》アルフレード、《魔笛》タミーノ、《こうもり》アルフレート、《セルセ》表題役など様々なオペラに出演。ソリストとしてヘンデル《メサイア》、モーツァルト《レクイエム》、ベートーヴェン「第九」、オルフ《カルミナ・ブラーナ》等に出演。日本声楽アカデミー会員。二期会会員。

別府美沙子
別府美沙子
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別府美沙子

ムゼッタ:別府美沙子

ソプラノ
東京音楽大学卒業、同大学大学院修了。第5回Lissone音楽コンクール(伊)第2位。第4回浜響ソリストオーディション第1位。第53回日伊声楽コンコルソ入選。イタリア留学中、《リゴレット》ジルダ、《セビリャの理髪師》ロジーナ等を歌う。国内でも《ラ・ボエーム》ムゼッタ、《愛の妙薬》アディーナ、《椿姫》ヴィオレッタ等で出演。小澤征爾音楽塾《カルメン》フラスキータのカヴァー、《こうもり》ロザリンデのカヴァーとして参加。21年藤原歌劇団に《ジャンニ・スキッキ》ラウレッタでデビュー。藤原歌劇団団員。日本オペラ協会会員。

井出壮志朗
井出壮志朗
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井出壮志朗

マルチェッロ:井出壮志朗

バリトン
神奈川県出身。第27回奏楽堂日本歌曲コンクール歌唱部門第2位、第47回イタリア声楽コンコルソ・シエナ大賞(第1位)、第17回東京音楽コンクール第3位など、多数の賞を受賞。日本国内の多くのオペラに主要キャストで出演し、好評を博している。その中でも特にモーツァルト、ドニゼッティ、ベッリーニ作品においてその才能を高く評価されており、《清教徒》のリッカルド役において日本で有数の歌手と評されている。そして日本のオペラ、歌曲にも重点を置いて取り組んでおり、初演の日本語歌劇にも多数出演している。藤原歌劇団員。

市川宥一郎
市川宥一郎
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市川宥一郎

ショナール:市川宥一郎

バリトン
昭和音楽大学大学院修了。第1回かわさき新人声楽コンクール第3位。第57回日伊声楽コンコルソ第1位及び歌曲賞受賞。令和4年度川崎市アゼリア輝賞受賞。藤原歌劇団公演《ラ・チェネレントラ》ダンディーニ、《蝶々夫人》シャープレス、《カルメン》エスカミーリョ、《ラ・ボエーム》ショナール、《イル・カンピエッロ》アストルフィ、日本オペラ協会公演《源氏物語》朱雀帝で出演。19年小澤征爾音楽塾公演《カルメン》にエスカミーリョのカヴァー・キャストとして抜擢される。藤原歌劇団団員。昭和音楽大学非常勤講師。神奈川県出身。

松中哲平
松中哲平
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松中哲平

コッリーネ:松中哲平

バス
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第16期修了。ミラノ・スカラ座研修所、トリエステの歌劇場にて短期研修修了。さわかみオペラ芸術振興財団2017年度奨学生、令和元年度文化庁海外研修生として渡伊。江原啓之氏のオペラ、新国立劇場公演、新国立劇場研修所公演、さわかみオペラ等で多数のオペラに出演。故ボナルド・ジャイオッティ、レナータ・ヴィトーヴァの各氏に師事。フィレンツェ声楽コンクール2018年度特別賞。第3回サン・コロンバーノ国際コンクール入選。第57回日伊コンコルソ入選。

新見準平
新見準平
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新見準平

ベノワ:新見準平

バス・バリトン
東京藝術大学卒業、同大学院修了。ウィーン、ハーグにて研鑽を積む。第19回日本モーツァルト音楽コンクール、第30回ソレイユ新人音楽コンクールにて優勝。Ljuba Welitsch国際声楽コンクール特別賞。2009年東京労音「第九」でデビュー以降、宗教音楽、オペラにソリストとして多数出演。歌曲演奏にも力を入れる。バッハ・コレギウム・ジャパンの録音、海外ツアー、トリエステ・ヴェルディ歌劇場と北九州シティオペラの共同制作《ラ・ボエーム》にマルチェッロ役で出演。大分県立芸術文化短期大学講師。大分二期会理事。東京藝術大学音楽研究科研究生。

髙梨英次郎
髙梨英次郎
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髙梨英次郎

アルチンドーロ:髙梨英次郎

テノール
日本大学芸術学部音楽学科声楽コース卒業。学部長賞受賞。東京藝術大学大学院及び二期会オペラ研修所修了。第9回日本演奏家コンクール声楽部門第1位。ミラノで研鑽を積み、各地でコンサートに出演。オペラは《カルメン》《椿姫》《愛の妙薬》《夕鶴》《マクベス》、二期会《ウリッセの帰還》《トスカ》《こうもり》《天国と地獄》、東京・春・音楽祭《ローエングリン》《ニュルンベルクのマイスタージンガー》などに出演。セイジ・オザワ 松本フェスティバルと小澤征爾音楽塾の公演には、カヴァー・キャストとしてたびたび参加。二期会会員。