オペラ
ブリテン:《夏の夜の夢》全3幕
原語(英語)上演/日本語字幕付き
日程 | 2025年8月17日(日)開演 15:00 2025年8月20日(水)開演 17:00 2025年8月24日(日)開演 15:00* |
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会場 | まつもと市民芸術館・主ホール 車椅子席のご利用ができます。 託児サービスが利用できます。 |
料金 | SS ¥30,000 S ¥25,000 A ¥20,000 B ¥15,000 C ¥10,000 D ¥5,000 |
公演時間 | 3時間15分(休憩あり) |
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
[オーケストラ出演者一覧]
指揮:沖澤のどか(OMF首席客演指揮者)
演出・装置・衣裳:ロラン・ペリー
装置補:マッシモ・トロンカネッティ
マッシモ・トロンカネッティ
装置補
イタリア出身。ローマ・ラ・サピエンツァ大学で古典と社会学を学び、さらに芸術家アルフレード・ピッリに師事。現代美術、パフォーマンス、舞台空間の創造に熱意を傾け、数々の受賞歴を誇る劇団ムータ・イマーゴを共同で創立し、2006~12年にかけて同劇団で数多くの舞台を世界に送り出した。シャンゼリゼ劇場でロラン・ペリーと出会い、これをきっかけにリール歌劇場の《夏の夜の夢》でコラボレートし、さらにベルギー王立モネ劇場とデンマーク王立歌劇場で《エフゲニー・オネーギン》、ミラノ・スカラ座とアン・デア・ウィーン劇場で《オペラ・セリア》、フィラルモニ・ド・パリで《ジプシー》を手がけた。26年グラインドボーン音楽祭では《ナクソス島のアリアドネ》に携わる予定。また、ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティとの親密なコラボレーションにより、コメディ・フランセーズ、シャトレ座、ローマ歌劇場などの劇場でもともに制作に携わっている。シルヴィオ・ダミーコ国立演劇アカデミーで舞台美術の教鞭も執る。
衣裳補:ジャン=ジャック・デルモット
ジャン=ジャック・デルモット
衣裳補
世界中の主要劇場で演劇やオペラの衣裳を手がける。20年以上にわたり演出家ロラン・ペリーと仕事をしており、25以上の新演出で衣裳の共同デザインを行ってきた。また、ティモシー・シェダー、イヴ・ルノア、ユリアン・シャヴァなどの演出家の下でもデザインを担当している。2024/25年の新制作はTOBSビール市立劇場の《マクベス》、アイリッシュ・ナショナル・オペラ、オペラ・ザウト、サンタフェ・オペラの《リゴレット》など。最近手がけた舞台は《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、《ドン・パスクワーレ》、《死の都》など。そのほか最近のペリーとの共同制作は、レアル劇場の《イタリアのトルコ人》、ベルギー王立モネ劇場の《エフゲニー・オネーギン》、シャンゼリゼ劇場の《ペリコール》、リール歌劇場の《夏の夜の夢》、グラインドボーン音楽祭の《人間の声/ティレジアスの乳房》(22年国際オペラ賞最優秀新制作)など。アーティストとしても活動している。jijidelpaintings.com
照明:ミシェル・ル・ボーニュ
ミシェル・ル・ボーニュ
照明
フランス出身。1986~2024年にかけてフランス各地の国立演劇センターで仕事をしてきた。演劇では、ハノッホ・レヴィン《Winter Funeral》、アガト・メリナン《船乗りシンドバッドの冒険》、ウィリアム・シェイクスピア《マクベス》、《夏の夜の夢》、ヴィクトル・ユーゴー《Mangeront-ils?》、カルロ・ゴッツィ《緑の鳥》、ウジェーヌ・イヨネスコ《禿の女歌手》、アリストパネス《鳥》、ゴルドーニ《L’Impresario de Smyrne》などのプロダクションでロラン・ペリーとコラボレートしている。オペラでは、ブリテン《夏の夜の夢》、オッフェンバック《ペリコール》、ヨハン・シュトラウス《こうもり》などの舞台を手がけた。そのほかこれまでに、ジャック・ニシェ、マリー・レモン、クロエ・ダベール、ジョナタン・シャテル、アガト・メリナン、ミジャライ・ロボス・ガルシア、ギヨーム・セヴァラック・シュミッツ、ガリン・ストエフなどの演出家とも仕事をしている。
出演
オーベロン:ニルス・ヴァンダラー*
タイターニア:シドニー・マンカソーラ
パック:フェイス・プレンダーガスト
シーシアス:ディングル・ヤンデル
ヒポリタ:クレア・プレスランド
ライサンダー:デイヴィッド・ポルティーヨ
ディミートリアス:サミュエル・デール・ジョンソン
ハーミア:ニーナ・ヴァン・エッセン
ヘレナ:ルイーズ・クメニー
ボトム:デイヴィッド・アイルランド
クインス:バーナビー・レア
フルート:グレン・カニンガム
スナッグ:パトリック・グェッティ
スナウト:アレスデア・エリオット
スターヴリング:アレックス・オッターバーン
児童合唱:OMF児童合唱団
OMF児童合唱団
OMF では、「吹奏楽パレード」など、フェスティバル全体を通して、子どもたちが演奏に参加する機会を大切にしている。OMF児童合唱団もそのうちの一つで、本オペラ公演には、オーディションで選ばれた、松本市近隣の小学4年生から高校2年生までの24名が参加する。
フランス・リール歌劇場のためにデザインされ、初演されたプロダクションを使用
*当初発表の開演時間・出演者より変更になりました。
指揮

©Felix Broede
沖澤のどか
指揮
2023年4月より京都市交響楽団常任指揮者に就任し、29年3月まで契約を延長。セイジ・オザワ 松本フェスティバルの創設者である小澤征爾の指名により、24年8月よりフェスティバルの史上初めての首席客演指揮者に就任している。
今後は、ロンドン・フィル、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、ハレ管、ドルトムント・フィル、ボストン響などのオーケストラにデビューを予定しているほか、ウィニペグ響とメルボルン響にも再び登場する。また、オーストラリアの再訪問ではタスマニア響とも共演し、ニュージーランドを初めて訪れてオークランド・フィルとも共演する。
国内ではN響、都響、読響、日本フィルなどに定期的に客演しているほか、青森で自身の音楽祭も開催している。
22年にセイジ・オザワ 松本フェスティバルで《フィガロの結婚》を指揮しており、オペラへの取り組みを大切にしている。20年11月には東京二期会オペラ劇場でレハール《メリー・ウィドウ》を指揮しており、25年2月にも《カルメン》で再登場した。
19年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、同時にオーケストラ賞および聴衆賞も受賞。18年東京国際音楽コンクール〈指揮〉第1位。
青森に生まれ、幼少よりピアノ、チェロ、オーボエを学ぶ。東京藝術大学で高関健および尾高忠明に師事。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンでクリスティアン・エーヴァルトおよびハンス゠ディーター・バウムに師事し、19年に二つ目の修士号を取得。
演出・装置・衣裳

©Carole Parodi
ロラン・ペリー
演出・装置・衣裳
フランスの演出家、衣裳デザイナー。世界の主要舞台で演出を手がける。イタリアやフランス作品と親和性が高く、最近ではブリテン、プロコフィエフ、ワーグナー、リムスキー゠コルサコフなどの作曲家にも創作の興味を広げる。演劇的視点を入れて歌手と舞台作りに取り組み、シュールな発想やダーク・ユーモアを含むコンセプトが多い。細部までこだわり、自身の演出舞台の衣裳を自らデザインし、ときに舞台美術も手がける。
最近の制作は《ジプシー》(フィラルモニ・ド・パリ、ロレーヌ国立歌劇場)、ガスマン《オペラ・セリア》(スカラ座、アン・デア・ウィーン劇場)、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(レアル劇場、デンマーク王立歌劇場、2025年Premios Opera XXI最優秀新制作賞)、《イタリアのトルコ人》(レアル劇場、リヨン国立歌劇場)、《こうもり》(リール歌劇場)、《エフゲニー・オネーギン》(モネ劇場、デンマーク王立歌劇場)、《ペリコール》(シャンゼリゼ劇場)、《ラクメ》(オペラ・コミック、ラン国立歌劇場)、《夏の夜の夢》(リール歌劇場、マエストランサ劇場)、《人間の声/ティレジアスの乳房》(グラインドボーン音楽祭)、《チェネレントラ》(アムステルダム、ジュネーヴ、バレンシア、ロサンゼルス)、《ファルスタッフ》(マドリッド、ブリュッセル、東京二期会)、《フィガロの結婚》(サンタフェ・オペラ、OMF)など。
トゥールーズ国立劇場監督時代には《鳥》、《夏の夜の夢》、《禿の女歌手》、《緑の鳥》(ポルト・サン・マルタン劇場でも演出)などを演出。最近の演劇作品はゴルドーニ《L’Impresario de Smyrne》、仏俳優ガンブラン出演によるチェイス《ハーヴェイ》仏語舞台初演など。25/26年は《売られた花嫁》(マドリッド)、《ナクソス島のアリアドネ》(グラインドボーン音楽祭)、ソンドハイム《フォリーズ》(ストラスブール、ジュネーヴ、シャトレ座)などを予定。
出演

©Guido Werner
オーベロン:ニルス・ヴァンダラー
カウンターテナー
2022年ベルリン・ドイツ連邦歌唱コンクール優勝、22年国際オペラ・コンクール「オペラリア」第2位。「美しくて暗く、円熟した琥珀色の声」(Ôlyrix)と称賛される。24/25年シーズンの主な出演は、ハノーファー州立歌劇場でブリテン《夏の夜の夢》オーベロン、トゥールーズ・キャピトル劇場でヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》トロメーオ、メクレンブルク州立劇場(シュヴェーリン)でアーティスト・レジデンシーの一環として《ダイドーとエネアス》魔法使い/精霊、アトランタ・オペラでヘンデル《セメレ》アタマス、ベルリン・コーミッシェ・オーパーでミュージカル《シカゴ》メアリー・サンシャインなど。25/26年シーズンは《フリーダとディエゴの最後の夢》レオナルドでメトロポリタン歌劇場にデビューし、《夏の夜の夢》オーベロンでグラインドボーンにデビューする。

©Coco Jourdana
タイターニア:シドニー・マンカソーラ
ソプラノ
アメリカ出身。同世代で最も魅力ある歌手・舞台俳優のひとりとして急成長を遂げている。これまでに名高いフランクフルト歌劇場のアンサンブル・メンバーに所属したほか、メトロポリタン歌劇場、ロサンゼルス・オペラ、パリ・オペラ座、フランクフルト歌劇場、イングリッシュ・ナショナル・オペラなど世界の主要舞台に出演してきた。今シーズンは《フィデリオ》マルツェリーネでシカゴ・リリック・オペラに、《こうもり》アデーレでオランダ国立歌劇場に、《魔笛》パミーナでコートダジュール・ニース歌劇場にデビューする。昨シーズンはカルロ・フェリーチェ劇場(ジェノヴァ)とロイヤル・オペラ・ハウス・マスカットで《夏の夜の夢》タイターニアを歌った。2025/26年シーズンはメトロポリタン歌劇場で《夢遊病の女》リーザ、アトランタ・オペラで《フィガロの結婚》スザンナ、ロサンゼルス・オペラで《魔笛》パミーナを歌う。

パック:フェイス・プレンダーガスト
アメリカ、コロラド州のダンス・スクールにて3歳でダンスをはじめる。10代でコンテンポラリーや即興ダンスに興味を持ち、サンフランシスコ・ダンス学校でサマー・リー・ラティガンに師事。その後、さらにロンドンのランベール・バレエ・コンテンポラリー・ダンス学校で学ぶ。フリーランス・ダンサーとしてイギリスをはじめヨーロッパ各地のダンス、演劇、オペラ舞台で活躍し、ロラン・ペリー、サイモン・マクバーニー、ウーナ・ドハティ、ダミアーノ・ビジ/アレッサンドラ・パオレッティ(フリッツ・カンパニー)、バッロ・アーサー・ピタ、プロテイン・ダンス(ルカ・シルヴェストリーニ)、ジョディ・コール、サラ・ショーテン(スタックト・ウォンキー)、サリー・マリー(スウィートショップ・レヴォリューション)、ジョエル・オードナヒュー、レイラ・マクミラン、ヴィヴ・ウッドなどの演出家や振付家と仕事をしてきた。また、地域のダンス振興に尽力するケント州マーゲイトの移動集団であるマーゲイト・ムーヴメント・アーティストの創立にも携わった。

©Michal Novak
シーシアス:ディングル・ヤンデル
バス・バリトン
イギリス出身。ギルドホール音楽演劇学校とナショナル・オペラ・スタジオに学ぶ。エイジ・オブ・インライトゥメント管の創立期「ライジング・スター」のひとりであり、受賞歴を誇るイギリスのヴォーカル・アンサンブル「ヴォーチェ8」の創立メンバーとして10年間にわたり世界各地で公演を行った。2024/25年シーズンは《ラ・ボエーム》コッリーネでイングリッシュ・ナショナル・オペラにデビューし、名高いバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演による《ドン・ジョヴァンニ》騎士長で日本デビューを飾る。グラインドボーン音楽祭の常連で、今夏は新演出による《パルジファル》に出演予定。コンサートでは、ヘンデル《メサイア》でアルスター・コンソートと、シュッツ&プレトリウス作品でアルカンジェロと、バッハ《ヨハネ受難曲》でエンシェント管と共演する。ヘルプ・ミュージシャンズUK主催のシビル・タットン・オペラ賞を受賞。

ヒポリタ:クレア・プレスランド
メゾ・ソプラノ
ロイヤル・オペラ・ハウスでターネジ《Festen》Pia(世界初演)、ローマ歌劇場で《ピーター・グライムズ》セドリー夫人、ハンブルク州立歌劇場で《サロメ》小姓、《ムツェンスク郡のマクベス夫人》アクシーニャ/女囚人、《ピーター・グライムズ》酒場の女将を歌い、リゲティ《レクイエム》でロンドン・フィルと共演、BBCプロムス、コペンハーゲン・オペラ・フェスティバルとオペラ・ノヴァ(プラハ)でダニ・ハワードの女性による一人芝居《The Yellow Wallpaper》(世界初演)に出演。また、これまでにロイヤル・オペラ・ハウスとアイリッシュ・ナショナル・オペラの共同制作によるジェラルド・バリー《地下の国のアリス》でハートの女王、リヨン歌劇場で《ムツェンスク郡のマクベス夫人》アクシーニャ、イングリッシュ・ナショナル・オペラと兵庫県立芸術文化センターで《夏の夜の夢》ハーミア、リール歌劇場でヒポリタを歌い、ウィグモアホールでコンサートなどに出演。ギルドホール音楽演劇学校に学び、チルコット賞を受賞。

©Arielle Doneson
ライサンダー:デイヴィッド・ポルティーヨ
テノール
アメリカ出身。2024年スフィンクス優秀メダル受賞。「楽々と高音を歌い、思うままに舞台上を動きながら、豊かな心地良い歌で聴き手の耳を誘惑する」とオペラ・ニュース誌に称賛され、同世代を代表するクラシック歌手として評価を確立。24/25年シーズンはメトロポリタン歌劇場のホリデー公演《魔笛》でタミーノ、エクサンプロヴァンス音楽祭で《カリスト》自然/パーネ/フーリア、ヒューストン・グランド・オペラでミッシー・マッツォーリ《奇跡の海》リチャードソン医師、アイリッシュ・ナショナル・オペラで《ベアトリスとベネディクト》ベネディクト、シカゴのヘイマーケット・オペラでヘンデル《タメルラーノ》バヤゼット、そしてコンサートではサンアントニオ響のベートーヴェン《交響曲第9番》、ジェーン・グラヴァーとミュージック・オブ・ザ・バロックとの共演でヘンデル《テオドーラ》セプティミウスを歌う。

©Simon Pauly
ディミートリアス:サミュエル・デール・ジョンソン
バリトン
オーストラリア出身。今日の若手を代表するバリトンのひとりとして評価を確立している。今シーズンは母国のオペラ・オーストラリアと南オーストラリア州立オペラにデビュー。また、メルボルン響に再登場するほか、フィンランドのキュミ・シンフォニエッタにもデビューする。2017~23年にアンサンブル・メンバーとしてベルリン・ドイツ・オペラに所属し、《カルメン》エスカミーリョ、《セビリャの理髪師》フィガロ、《ドン・ジョヴァンニ》タイトルロール、《夏の夜の夢》ディミートリアス、《ラ・ボエーム》マルチェッロなどの役を歌った。そのほか最近では、ノルマンディ・ルーアン歌劇場とグラインドボーン音楽祭にデビューし、コンサートでアイルランド・ナショナル響にもデビューしている。

©Karen van Gilst
ハーミア:ニーナ・ヴァン・エッセン
メゾ・ソプラノ
オランダ出身。国際的なオペラ舞台やコンサートホールで瞬く間にキャリアを積んでいる。アンサンブル・メンバーとして所属していた名高いハノーファー州立歌劇場で、《アルチーナ》ルッジェーロ、《セビリャの理髪師》ロジーナ、《ヘンゼルとグレーテル》ヘンゼル、《コジ・ファン・トゥッテ》ドラベッラ、《カプレーティとモンテッキ》ロメオ、《フィガロの結婚》ケルビーノ、《オルフェオとエウリディーチェ》オルフェオ、《ルサルカ》料理人の少年、《夏の夜の夢》ハーミアなどの役を歌った。
2025年5月、クリストフ・ルセ指揮/レ・タラン・リリクによる《ポントの王ミトリダーテ》でアルバーテを歌ってシャンゼリゼ劇場とミラノ・スカラ座にデビューし、25年11月にはロバート・カーセンの新演出でドラベッラを歌ってスカラ座にデビューする。

©Gerard Demattio
ヘレナ:ルイーズ・クメニー
ソプラノ
王立スコットランド音楽院卒。イギリス゠オーストリア人。「鮮やかなコロラトゥーラ」(Opernglas誌)を聴かせる「あたたかい響き」(FAZ)のリリック・ソプラノとして知られる。最近のオペラ出演は、フランドル歌劇場とバーゼル劇場へのデビューとなった《魔弾の射手》アガーテ、ガーシントン・オペラの《ミトリダーテ》シーファレ、アン・デア・ウィーン劇場のパーセル・パスティーシュ、チューリヒ歌劇場の舞台付上演によるモンテヴェルディのマドリガーレ、リール歌劇場の《夏の夜の夢》ヘレナ、カールスルーエ・ヘンデル音楽祭の《トロメーオ》セレウチェ、ボン劇場の《アグリッピーナ》タイトルロールなど。コンサートではバッハの受難曲から20世紀音楽まで幅広い作品を、エイジ・オブ・インライトゥメント管、北オランダ管、バーゼル響、コンチェルト・ケルン、モントリオール響などと共演している。

デイヴィッド・アイルランド
バス・バリトン
ギルドホール音楽演劇学校とナショナル・オペラ・スタジオ(ロンドン)を卒業し、イングリッシュ・ナショナル・オペラのヘアウッド・アーティストとして研鑽を積む。ヨーロッパ各地で人気が高く、最近ではローザンヌ歌劇場で《夏の夜の夢》ボトム、イングリッシュ・ナショナル・オペラとガーシントン・オペラで《フィガロの結婚》フィガロ、リール歌劇場とカルロ・フェリーチェ劇場(ジェノヴァ)で《夏の夜の夢》クインス、ガーシントン・オペラで《売られた花嫁》ケツァル、リール歌劇場で《トリスタンとイゾルデ》メロート、アイリッシュ・ナショナル・オペラで《ウィリアム・テル》ジェスレルなどを歌っている。また、今後はジュネーヴ大劇場で《椿姫》ドゥフォール男爵、マエストランサ劇場(セビリャ)で《夏の夜の夢》ボトム、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《チェネレントラ》アリドーロを歌うほか、ディジョン歌劇場とラン国立歌劇場(ストラスブール)にもデビューを予定している。

クインス:バーナビー・レア
バス
ロイヤル・オペラ・ハウス《ピーター・グライムズ》ホブソン、《ヴォツェック》第1の徒弟職人、《椿姫》グランヴィル、イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)《スコットランド女王メアリー》リッチオ、エネスク音楽祭《スペインの時》イニーゴ・ゴメス、フランクフルト歌劇場/デモイン・メトロ・オペラ《夏の夜の夢》ボトム、レアル劇場/フランクフルト歌劇場《ニュルンベルクのマイスタージンガー》ナハティガル、ホブソン、ローザンヌ歌劇場/ルーアン歌劇場《夏の夜の夢》クインス、フランクフルト歌劇場《メリー・ウィドウ》ツェータ男爵、リヨン歌劇場《狂える炎》ラツェカール、フランクフルト歌劇場/ ENO《リゴレット》スパラフチーレ、エディンバラ音楽祭/フランクフルト歌劇場《ナクソス島のアリアドネ》トゥルファルディン、チューリヒ歌劇場《オデッセイ》ポセイドン、ベルリン・ドイツ・オペラ《夏の夜の夢》スナッグ、オペラ・ノース/グアテマラ歌劇場/ ENOでコッリーネ、ENO《オテロ》ロドヴィーコ、トゥールーズ・キャピトル劇場/シャンゼリゼ劇場《ボリス・ゴドゥノフ》ミチューハなどに出演。

フルート:グレン・カニンガム
テノール
スコットランド出身。今シーズンはスコティッシュ・オペラで《アルバート・ヘリング》タイトルロールを歌い、ランマーミュア音楽祭、グラスゴー、エディンバラでの公演にも出演。フライブルク劇場で《侍女の物語》ニックを再び歌い、ローザンヌ歌劇場の《夏の夜の夢》スナウトでスイス・デビュー、《スウィーニー・トッド》ビードル・バムフォードでラン国立歌劇場に再登場。また、モーツァルト《ミサ曲 ハ短調》のテノール独唱でミュルーズ国立管と共演、ストラスブール、ロンドン、パリでステファヌ・デグーとリサイタル。アンナ・ティルブルックと共演したデビュー・アルバム『My Heart’s in the Highlands』をDelphian Recordsから世界リリース。25/26年シーズンの出演はネーデルラント・ライスオペラで《Hagar》Gabriel(世界初演)、ラン国立歌劇場で《ヘリアーネの奇蹟》第1の裁判官と《フィガロの結婚》ドン・バジリオなど。
ウェブサイト:https://www.glencunningham.com

©Peter Adamik
スナッグ:パトリック・グェッティ
バス
「温かく豊かな声で際立つ存在」とワシントン・ポスト紙に評される。ベルリン・ドイツ・オペラのアンサンブル・メンバーとして2024/25年シーズンは《ドン・カルロ》宗教裁判長、《さまよえるオランダ人》ダーラント、《影のない女》霊界の使者を初めて歌うほか、ザラストロ、スパラフチーレ、騎士長なども歌う。
これまでにメトロポリタン歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭など世界各地の主要舞台で歌っており、コンサートではボストン響、ロサンゼルス・フィル、ナショナル響と共演。
アカデミー・オブ・ヴォーカル・アーツ卒。メトロポリタン歌劇場ナショナル・カウンシル・オーディションで大賞を受賞し、BBCカーディフ・シンガー・オブ・ザ・ワールド・コンクールでアメリカを代表した。

©Trevor Goldstein
スナウト:アレスデア・エリオット
テノール
ヨーロッパを代表するキャラクター・テノールのひとり。《ニーベルングの指環》ミーメ、《トゥーランドット》ポン、《魔笛》モノスタトス、《ビリー・バッド》赤ひげ、《ルサルカ》森番、《ファルスタッフ》バルドルフォ/医師カイウス、《蝶々夫人》ゴロー、《ばらの騎士》料理屋の主人、《道化師》ベッペなどの役を、ロイヤル・オペラ・ハウス/コヴェント・ガーデン、レアル劇場、オランダ国立劇場、ベルギー王立モネ劇場、スコティッシュ・オペラ、グラインドボーン音楽祭、シアトル・オペラ、イスラエル・オペラなど世界各地の歌劇場で歌っている。ロンドン響(LSO)、バイエルン放送響(ミュンヘン)、オランダ放送フィル(アムステルダム)、ハレ管、BBCプロムスのコンサートに定期的に出演。医師カイウス役で出演したコリン・デイヴィス指揮によるLSO Liveの《ファルスタッフ》の録音が2005年グラミー賞を受賞している。

スターヴリング:アレックス・オッターバーン
バリトン
最近の出演は、フェニーチェ歌劇場とイングリッシュ・ナショナル・オペラで《ピーター・グライムズ》ネッド・キーン、スコティッシュ・オペラで《メリー・ウィドウ》ダニロ伯爵、イングリッシュ・ナショナル・オペラで《スコットランド女王メアリー》ジェームズ・ステュアート、《ラ・ボエーム》ショナール、《地獄のオルフェ》プルート、グラインドボーン音楽祭で《カルメン》モラレス、《メリー・ウィドウ》カスカーダ、ローザンヌ歌劇場とグラインドボーンで《夏の夜の夢》スターヴリング、ロイヤル・バレエ&オペラで《ヴォツェック》第2の徒弟職人など。これまでの主な出演は、スコティッシュ・オペラで《グリーク》エディ(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックでも上演)と、芸術監督 佐渡裕の指揮で《オン・ザ・タウン》チップ(兵庫県立芸術文化センターと東京文化会館)など。スコッティッシュ・オペラのエマージング・アーティスト、イングリッシュ・ナショナル・オペラのヘアウッド・アーティストとして研鑽を積んだ。