News
ニュース

小澤征爾を讃えボストン市がシンフォニーホール前を「セイジ・オザワ・スクエア」と命名!

2025年11月6日、アメリカ・マサチューセッツ州ボストン市と、小澤征爾が29年間にわたり音楽監督を務めたボストン交響楽団(BSO)は共同で、セイジ・オザワ 松本フェスティバルの永世総監督でもある小澤征爾を讃え、シンフォニーホール前のセント・スティーブン・ストリートとマサチューセッツ・アベニューの交差点を「セイジ・オザワ・スクエア(Seiji Ozawa Square)」と命名し、新しい標識の除幕式を行いました。 除幕式では、ボストン市芸術文化局臨時局長ケニー・マスカリー氏、BSOプレジデント兼CEOのチャド・スミス氏、サイトウ・キネン・オーケストラ代表の小澤征良らが登壇し、挨拶しました。

写真1
セント・スティーブン・ストリートとマサチューセッツ・アベニューの交差点に新しく設置された「セイジ・オザワ・スクエア」の標識
©Winslow Townson
写真2
写真3
セイジ・オザワ・スクエアの除幕式でスピーチを行う小澤征良とチャド・スミス氏
©Winslow Townson

チャド・スミス氏(BSOプレジデント兼CEO)
「セイジは、情熱的な音楽づくり、革新、そして後進の育成というレガシーを残しました。その精神は今も世界中の音楽家や聴衆を鼓舞し続けています。この「セイジ・オザワ・スクエア」は、彼の築いたものが、彼が共に歩んだ卓越した演奏家たち、感動を与えた観客たち、そして世代を超えて私たちを結びつけ今もなお分かち合われている象徴なのです。」

小澤征良(サイトウ・キネン・オーケストラ代表)
「父は、心からの音楽を通じて人々とつながることを信じていました。
国籍、人種、性別、年齢、職業、政治、宗教といったあらゆる違いを越えられると信じていました。そして、人間の善意を信じていました。」

写真4
左からケニー・マスカリー氏、髙橋誠一郎氏、小澤征良と子息、セグン・イドウ氏、チャド・スミス氏
©Winslow Townson

式典は、11月6日から8日にかけて行われるBSOの公演に合わせて開催されました。
公演では、小澤征爾とゆかりの深い音楽家や作品が取り上げられます。OMF首席客演指揮者の沖澤のどかにとって、ボストン交響楽団および米国でのデビューとなる本公演では、小澤征爾が特に愛したドヴォルザークの交響曲第7番と、ヴァイオリニスト五嶋みどり氏とともにヴァイオリン協奏曲を演奏します。
またプログラムには、1967年にタングルウッドで小澤征爾の指揮によって演奏されて以来、BSOとしては2度目の演奏となる武満徹作曲「弦楽のためのレクイエム」も含まれています。

沖澤のどかと五嶋みどり氏も式典に出席し、また、ボストン交響楽団の楽員やスタッフ、理事長バーバラ・ホステッター氏、在ボストン日本国総領事の髙橋誠一郎氏、在ボストン日本国総領事館文化担当(Ms. Chieko Yoshida)らが参加しました。

写真4
小澤征良、沖澤のどか(OMF首席客演指揮者)、若尾圭介氏、小澤征良の子息
©Winslow Townson

写真提供:ボストン交響楽団