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《メディア情報》「ぴあクラシック」Vol.65 記事掲載!

フリーペーパー「ぴあクラシック」Vol.65の「夏のクラシック音楽祭特集」にて、2023OMFをご紹介いただきました。

ぴあクラシック Vol.65:2023OMF紹介記事
(ぴあクラシックはWEB版でもお読みいただけます!)

ぜひお読みください!

ステファン・ドゥネーヴ(指揮)インタビュー【前編】

2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)でサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)の指揮を務めるフランスの気鋭ステファン・ドゥネーヴ。2013年のラヴェルの《スペインの時》でフェスティバル初出演したドゥネーブは、2020年のOMFに出演予定でしたが、同公演は新型コロナウイルスの影響で中止。満を持してのOMF再出演となります。
<Aプログラム>ではプーランク「スターバト・マーテル」とラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲をメインに据えたプログラムを、<Bプログラム>ではジョン・ウィリアムズとともに《オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラム》を指揮します。フェスティバル開幕を前に、2023年6月、香港滞在中のマエストロにリモートインタビューに答えていただきました。前編・後編の2回に分けてお届けします。
インタビュー【後編】

───2013年に続き、10年ぶりにOMFにお迎えできることを大変嬉しく思っています。マエストロは1998年のプーランクのオペラ《カルメル会修道女の対話》で来日し、小澤総監督のアシスタントを務めたそうですが、その時が初めての出会いだったのでしょうか?思い出に残っていることなどお話しいただけますか?

マエストロ小澤との出会いといえば、実は子どもの頃まで遡ります。初めて買ったCDが小澤さん指揮のラヴェルや、プーランクの「グローリア」「スタバート・マーテル」、それからオネゲルの《火刑台上のジャンヌ・ダルク》でした。ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した小澤さんはフランスでは伝説的な人物で、テレビでも彼が指揮するオペラやオーケストラ公演が頻繁に放映されていました。私が最初にテレビで小澤さんを見たのはマーラーの交響曲第2番《復活》を指揮した時で、たしかジェシー・ノーマンとの共演だったと思います。本当に素晴らしかったのを今でも覚えています。

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1998年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本でプーランク:オペラ《カルメル会修道女の対話》で小澤総監督のアシスタントを務めた。リハーサル中の二人を捉えた貴重な写真には、総監督からのドゥネーヴ氏への感謝のメッセージが綴られている。ドゥネーヴ氏曰く、このあと緊張して焦って身を乗り出しすぎてそのまま頭からピットに落ちてしまったそう!

小澤さんはパリでも頻繁に指揮をしていましたが、実際に対面できたのは1998年に松本でプーランクのオペラ《カルメル会修道女の対話》*1でアシスタントを務めたときでした。彼を人間としても音楽家としても尊敬しています。私は彼のおかげで多くを学びました。
《カルメル会修道女の対話》がパリで小澤さんの指揮で上演された際、小澤さんは8公演のうち最後の一公演をやむを得ない事情で指揮することができなかったこともあり、《カルメル会─》の指揮を私にまかせてくれて、おかげでオペラ座デビューできたのです。
この《カルメル会─》のパリ上演期間中に、私の誕生日パーティーにも来てくれたのですよ。友人たちに誕生会に「Seijiが来てくれる」と言っても(若いアシスタントだったこともあり)誰も信じてくれなかったのですが、当日本当に来てくれて大盛り上がりでした。

その後、2013年(*2)に松本でのラヴェルのダブル・ビルで小澤さんがラヴェルの《こどもと魔法》、私がラヴェルの《スペインの時》の指揮を務めました。小澤さんと出会ってから25年。私は51歳ですから、人生の半分以上の年月の知己ということになります。

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───2020年にOMF出演予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、今回待望の出演となります。オーケストラ コンサート<Aプログラム>では、2020年に予定していたプーランクの「スターバト・マーテル」とラヴェルの「ダフニスとクロエ」を演奏されます。選曲の意図を教えてください。

コンサートは、バーンスタインの「ウェスト・サイド・ストーリー」シンフォニック・ダンスで幕を開けます。
「ウェスト・サイド・ストーリー」はとてもヴィルトゥオーゾな作品です。ですから、コンサートの冒頭でSKOの素晴らしい技巧を示すのに相応しい作品だと考えました。私にとって、これほど素晴らしくレベルの高い音楽家たちと演奏できるのは、大きな特権です。世界や日本各地から集まってきた音楽家それぞれの個性的な才能を保ちながら、アンサンブルとしての音楽、オールスターズ・オーケストラとして輝かせたいと思っています。そうすることで、彼らの人間性や愛を表現できればと。

───ソリストとして、ジョン・ウィリアムズの「チューバ協奏曲」ではチューバ独奏に杉山康人さんを、プーランクの「スターバト・マーテル」ではソプラノ独唱にイザベル・レナードさんを迎えます。

私とヤス(杉山康人)の出会いは1998年の松本でした。その後、新日本フィル、クリーヴランド管でも一緒に演奏しましたが、彼は私が知る限り、チューバからもっとも美しい音を出す偉大な奏者です。才能豊かでとても親切で面白くて、私たちは良き友人です。私が大好きなジョン・ウィリアムズの「チューバ協奏曲」をヤスに演奏してほしいと切に願い、今回引き受けてもらいました。この素晴らしい協奏曲を彼と一緒に演奏できるのをとても嬉しく思っています。

イザベルとは、2013年に松本でラヴェルの《スペインの時》で共演しました。その後も頻繁に共演しており、先月もベルリオーズの《ファウストの劫罰》で一緒でした。ラヴェルの《こどもと魔法》を上演する際は、いつも彼女とです。感受性が豊かな洗練された音楽家で、本物の音楽を創ることができるので、今回プーランクの「スターバト・マーテル」で彼女と共演できるのはとても贅沢なことだと思っています。

───プーランクの「スターバト・マーテル」とラヴェルの「ダフニスとクロエ」では、100名規模の合唱団(OMF合唱団、東京オペラシンガーズ)と共演します。

上質な音楽と、そして我々のマエストロ 小澤征爾の名を冠することで知られるこのフェスティバルにおける、今回のコンサートは私にとって大きな祝祭です。コロナ禍を経て、こうして大人数でコンサートを行えることは普通の出来事だとはもはや思いません。コロナ以後、私は指揮するたびに、大オーケストラと大合唱でたくさんの人が身を寄せ合って音楽を奏でることに感謝しています。音楽を表現するのに、すぐそばに人がいるというのは、一時期はありえないことでした。ですので、今回の共演は本当に素晴らしいことだと思っています。

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インタビュー収録:2023年6月
聞き手:OMF広報
写真提供:ステファン・ドゥネーヴ
Photos courtesy of Mo. Stéphane Denève

*1:1998年SKF プーランク:オペラ《カルメル会修道女の対話》
9月3日、5日、7日 長野県松本文化会館
【プーランク生誕100年(1999年)を記念しての国立パリ・オペラ座との共同制作】
指揮:小澤征爾
演出:フランチェスカ・ザンベロ
ド・ラ・フォルス侯爵の娘ブランシュ:パトリシア・ラセット
ド・クロワッシー婦人、カルメル会院長:フェリシティー・パーマー
受肉のマリー上級修道女:デイム・ジョセフィン・バーストウ
リドワーヌ婦人、新院長:クリスティン・ゴーキー
聖人ドゥニのコンスタンス修道女:マリー・デヴェレロー
マルチド修道女:ベス・クレイトン
幼いイエズスのジャンヌ上級修道女:シーラ・ナドラー
侯爵の息子・騎士:ウィリアム・バーデン
ド・ラ・フォルス侯爵:ビクター・ブラウン 他

*2:2013年SKF ラヴェル:オペラ《こどもと魔法》/《スペインの時》
8月23日、25日、28日、31日 まつもと市民芸術館 主ホール
オペラ《こどもと魔法》
指揮:小澤征爾
演出:ロラン・ペリー
こども:イザベル・レナード
肘掛椅子/木:ポール・ガイ
母親/中国茶碗/とんぼ:イヴォンヌ・ネフ
火/お姫様/うぐいす:アナ・クリスティ
雌猫/りす:マリー・ルノルマン
大時計/雄猫:エリオット・マドア
小さな老人/雨蛙/ティーポット:ジャン=ポール・フーシェクール
安楽椅子/こうもり:藤谷佳奈枝

オペラ《スペインの時》
指揮:ステファン・ドゥネーヴ
演出:ロラン・ペリー
コンセプシオン(時計屋の女房):イザベル・レナード
ラミロ(ロバ引き):エリオット・マドア
トルケマダ(時計屋):ジャン=ポール・フーシェクール
ゴンザルヴ:(詩人気取りの学生)デイビッド・ポーティロ
ドン・イニーゴ・ゴメス(銀行家):ポール・ガイ

関連公演

オーケストラ コンサート Aプログラム

2023年8月25日(金)、27日(日) キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ステファン・ドゥネーヴ

オーケストラ コンサート Bプログラム

2023年9月2日(土) キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ジョン・ウィリアムズ、ステファン・ドゥネーヴ

OMF室内楽勉強会 ~リートデュオ・リサイタル~ 出演者発表!

毎年、上質な室内楽の勉強会を展開しているOMFの教育プログラムの一つ「OMF室内楽勉強会」。今年は昨年に引き続き、世界的リート歌唱の権威 白井光子さんを講師にお招きし、歌手とピアニストのための「リートデュオ」の勉強会を奥志賀高原にて開催いたします。
このたび、そのマスタークラス及び成果発表の場となる奥志賀高原と松本市でのリサイタルに出演する歌手&ピアニストを発表しました。

オーディションで選出された6組12名の気鋭の音楽家たち。白井先生の貴重なレッスンのもと、一段と成長する若手の声楽家&ピアニストが奏でる旋律を、ぜひ会場でお聴きください。

OMF室内楽勉強会 ~リートデュオ・リサイタル~ 出演者など詳細はこちら

《メディア情報》「音楽の友」7月号 記事掲載!

6月16日発売「音楽の友」7月号 ”全国夏秋の音楽祭ガイド2023”にて2023OMF をご紹介いただきました。

音楽の友 7月号:”全国夏秋の音楽祭ガイド2023”

ぜひお読みください!

2023OMF コンチェルト(ボランティア)会員募集中!

セイジ・オザワ 松本フェスティバルを実行委員会や松本市と共創してフェスティバルの運営に携わるボランティア組織「OMFコンチェルト」の会員を新たに募集します。

「OMFコンチェルト」は、松本市で開催されるクラシック音楽界の国際的音楽祭「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」を市民協働参加でフェスティバルを支えるボランティア組織です。
この会はOMFの成功と発展のため、実行委員会と「共創」しOMFが円滑に運営されるようにこの活動を通じて音楽芸術文化による社会貢献活動をする団体です。

多くのボランティア会員さんの助けにより、運営されているOMF。皆様のご協力を心より感謝いたします。

応募詳細はOMF公式ウェブサイト「OMFコンチェルト」のページをご覧ください。応募締め切りは6月30日(金)です。

2023OMF チケット最新情報(6月10日現在)

本日朝10時より全国一斉発売となった、2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル チケット。ご購入いただいた皆様、ありがとうございます。

OMFウェブチケットを含む各プレイガイドの予約流れのチケット再発売は、6月14日(水)頃の予定です。現在完売表記となっている公演・席種でも、予約キャンセルとなり再販売にまわる場合もありますので、ご希望の公演・席種がある際は、時折OMFウェブチケットや、各プレイガイドのウェブサイトをご確認ください。(※オーケストラ コンサート Bプログラムを除く)

また、617日(土)からは、各公演会場窓口でもチケット販売が始まります。お近くの方はこちらもぜひご利用ください。

6月17日(土)から開始 公演会場窓口販売(電話受付も可/売り切れ次第終了)

◼️キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
《オーケストラ コンサートAプログラム》

◼️松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)
OMF室内楽勉強会〜リートデュオ・リサイタル〜
《ふれあいコンサートI》
《ふれあいコンサートII~SKOブラス・アンサンブル~》
《ふれあいコンサートIII》

◼️まつもと市民芸術館
OMFオペラ

詳細はチケットページをご覧ください。

託児サービスのご利用が可能です

オーケストラ コンサート<Aプログラム><Bプログラム>、OMFオペラ「ラ・ボエーム」公演では、各会場で託児サービスのご利用が可能です。託児サービスの詳細を公式ウェブサイトにUpしました。ご利用をご検討の方は、ご覧ください。

「信濃毎日新聞デジタル」にてOMFの30年の歩みを振り返る特設サイト公開!

2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)の開幕を前に、「信濃毎日新聞デジタル」にてOMF30年の軌跡を振り返る特設サイトの公開がスタートします。

1992年、サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)松本として始まり、2015年にはセイジ・オザワ 松本フェスティバルと音楽祭の名称を新たに歩んだ30年。特設サイトではOMFを間近で取材してきた長野県の県紙、信濃毎日新聞ならではの貴重で膨大な記事を、厳選して紹介いただく予定です。

30周年記念イヤーだった昨年の関連記事のほか、1992年の初回の様子などをご覧いただけます。一部記事はどなたでも、他は会員登録(無料で月5本、330円で10本まで)でお読みいただけます。今後も関連記事を随時追加される予定です。

OMFの魅力をぜひ追体験してください!

◼️信濃毎日新聞デジタル

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<a href="https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023040700380 "class="bullet-link"" target="_blank" rel="noopener">プレーバックSKFOMFセイジ・オザワ松本フェス 初回から振り返る

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いよいよ6月10日(土)チケット発売開始! FAQはこちら

いよいよ、610日(土)午前10時から2023セイジ・オザワ 松本フェスティバルのチケットが発売となります。チケットページに記載のあるご注意事項に加え、現時点でお問合せいただいている内容を下記まとめました。ご購入の前にご一読ください。

  • オーケストラコンサートBプログラムは先行抽選販売のみ(受付期間終了)のため、610日の一斉発売ではお取り扱いはございません。
  • 1受付につき、1公演のみ4枚までご購入可能です。
  • OMFウェブチケットでのご購入をご検討ください。OMFウェブチケットと特設会場窓口販売(610[] のみ)はお選びいただけるお席が同一となります。
  • 特設会場窓口販売の会場は、松本市総合体育館(松本市)のみとなります。
  • OMFウェブチケットでご購入の際は、事前の会員登録をお勧めいたします。すでにご登録済みの場合は再登録は不要です。チケットご購入の流れ/会員登録のやり方は、OMFウェブチケット購入ガイドをご覧ください。
  • 発売開始直後はアクセスが殺到する可能性がございます。ご了承ください。
  • 車椅子席での鑑賞をご希望の方は、席種がある公演の場合は「S席」を、それ以外の公演は「一般席」をご購入ください。ご購入後お早めに、実行委員会事務局(0263-39-0001)へご連絡ください。車椅子席について詳細はこちらをご確認ください。
  • 未就学児の方はご購入いただくことができません。
  • U-25チケットをご購入いただいた場合は、公演の入場時に年齢確認ができる書類をお持ちください。

オーケストラ コンサート Bプログラム 公演チケットの抽選販売は、いよいよ明日から!

小澤総監督の盟友 Mo. ジョン・ウィリアムズが指揮を務めるオーケストラ コンサート Bプログラムの公演チケットは、明日から抽選販売の申込受付を開始いたします。お申し込みは、OMFウェブチケットまたは、はがきで受け付けます。受付期間は、5月12日(金)から 5月18日(木)までです。

お申し込みについての詳細は、チケット抽選販売方法ページでご確認ください。

抽選の結果発表は、5月31日(水)となります。

たくさんのお申し込みをお待ちしております。